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花王株式会社 スモールスタート&クイックウィンで、決算業務プロセスのリモートワーク化を実現

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中期経営計画「K25」実現に向け、 DXで活動生産性を2倍に

豊かな共生世界の実現を使命とする花王グループでは、「正道を歩む」「よきモノづくり」「絶えざる革新」の3つを価値観と定めて企業活動を行っている。2021年度には、25年度までの5カ年を対象とした「花王グループ中期経営計画K25(Kao Group Mid-term Plan 2025)」を策定。新たな成長路線として「Reborn Kao」と「AnotherKao」という2つの構想を打ち出した。Reborn Kaoは、ハイジーン&リビングケア、ヘルス&ビューティケア、化粧品、ケミカルといった既存事業において突出した商品づくりを進めていくというもの。またAnother Kaoは、デジタル・プレシジョンヘルスケア分野への挑戦をスタートさせ、これまでとは異なる新たな花王にチャレンジするというものだ。この中期経営計画実現のためのキーワードがDX(デジタルトランスフォーメーション)であり、これによって活動生産性を2倍にするという目標を掲げて各部門で取り組みを進めている。この中期経営計画を実現するために、会計財務部門にはどのようなアクションが必要だったのだろうか。

会計財務部門 管理部 管理部長の牧野秀生氏は次のように説明する。「会計財務部門においては、EVA®導入、ERP導入、IFRS適用など、今日まで『絶えざる革新』を続けてきました(図1)。しかし、それでもまだ不十分な分野が残っていました。それが決算業務や請求書払いなどのOperational Financeの分野です。この分野においては、子会社とのやりとりなど根本の部分では当社の情報システム部門の協力で自動化が進んでいたものの、現場担当者レベルの細かな作業の部分では30年前とやり方があまり変わっていないと感じていました。例えば、請求書の処理一つを取っても、モニターに請求書を貼って確認してサインして……といった手作業の処理が残っていたのです」こうした手作業による決算業務を常々効率化したいと考えていた牧野氏の背中を押すきっかけとなったのが、コロナ禍による全社を挙げてのテレワークの推進だった。

図1.PNG

テレワーク環境における 「可視化・統制強化」「標準化・自動化」を 目指す

現場担当者の決算業務の効率化を実現するために、新たな業務システムが必要だと考えた牧野氏だったが、自社の情報システム部門の協力を仰ぎながら一から構築していくのには、マンパワーが必要になるし、いつ着手できるかも分からない。テレワーク化を進めるためにも20年度、21年度上期でスピーディーに導入する必要があった。そこで検討を始めたのが、花王の欧州・米州の海外部門ですでに導入実績のあったクラウド型決算プラットフォームの「BlackLine」だった。これなら情報システム部門に大きな負担をかけることなく、会計財務部門が中心となってスモールスタートさせ、後から拡張していけると考えた。こうして20年7月から、会計財務部門のメンバーを招集しBlackLineの導入検討が始まった。プロジェクトマネジャーである会計財務部門 管理部 制度会計グループ部長の今川康則氏は、そのときのことをこう振り返る。「決算業務に手作業が残っていることで、幾つかの課題がありました。『可視化・統制強化』については以前から対応はしていたものの、コロナ禍による在宅勤務が進む中で、従来の方法では限界があると感じていました。また、業務によっては属人化が進み、個人個人でやり方が異なる作業もあったので『標準化・自動化』を進めたいという思いもありました。BlackLineの詳細を聞いていくうちに、そうした課題の解決に役立ちそうだと感じるようになりました」今川氏が言う決算業務の「可視化・統制強化」「標準化・自動化」における課題は、具体的には図2に示したようなことだ。

検討段階においては、すでにBlackLineを稼働させシェアードサービス化も実現している欧州のメンバーへのヒアリングや意見交換を行った。それによってプロジェクトメンバーの多くが、BlackLineの導入によって自分たちの業務課題が解決できると、確信するに至った。「旗振り役である私たちが導入を決めても、実際にそれを使う現場の担当者が納得しなければ、ツール導入の成功は難しいものです。導入検討に携わったプロジェクトメンバー全員が効果を理解し、導入を自分事として前向きになれたことが、結果的にプロジェクトが成功した大きなポイントだと思います」(今川氏)ツール導入によって「可視化・統制強化」「標準化・自動化」を実現したいというマネジメント層の思いと、業務の効率化と在宅勤務という新たな働き方を実現したいという現場担当者の思いが、ツール検討の段階でぴったり一致したわけだ。

スモールスタート&クイックウィンを掲げ、 「タスク管理」と「勘定照合」を導入

実際の導入スケジュールは、まず20年10月から12月までの3カ月をフェーズ1とし、ツール利用者を本社・1工場・1子会社の30人に絞り、BlackLineの「タスク管理」と「勘定照合」のモジュールを導入(図3)。スタート&クイックウィン」を目指すことにした。ブラックラインのコンサルタントとの毎週の定例ミーティング、各拠点の状況に応じた個別セッションなどを繰り返すことで、使い方などのレクチャー、トレーニングを実施した。そのときの印象を会計財務部門 管理部 関係会社経理グループの菊地麻記子氏はこう語る。

図3.PNG

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※本記事は2021年9月28日公開のダイヤモンドオンライン社の取材記事に基づく。

<資料の主な内容>

・中期経営計画「K25」実現に向け、DXで活動生産性を2倍に
・テレワーク環境における「可視化・統制強化」「標準化・自動化」を目指す
・スモールスタート&クイックウィンを掲げ、「タスク管理」と「勘定照合」を導入
・「マッチング」「仕訳入力」を導入し、現場担当者の負担を大幅に軽減
・初期導入者が事務局となって、工場や子会社50人に横展開
・在宅勤務率は80~90%を実現。「DCAP」によるさらなる活用を目指す


企業情報

業界 消費財
地域 国内
導入時期 2021年
ユーザー数 Enterprise
導入ソリューション タスク管理、勘定照合、マッチング、仕訳入力

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