NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社が日本企業で初のModern Accounting Award “ The Pioneer”を受賞~「仕組みを変えることにより、企業文化を変える」~
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社が日本企業で初のModern Accounting Award “ The Pioneer”を受賞
~「仕組みを変えることにより、企業文化を変える」~
2023年9月11日~13日(現地時間)に米国サンディエゴで開催された、BlackLine主催の年次イベント「BeyondTheBlack」にて、NIPPON EXPRESS ホールディングス株式会社が日本の企業として初めてModern Accounting Award「The Pioneer」賞を受賞しました。
この「The Pioneer」賞は Modern Accountingの先駆者であり、テクノロジー・ソリューションの画期的な活用、高度な機能性、新たな機能や特徴を通じて、手作業によるプロセスを絶えず排除し、革新性を高めるために新たな挑戦を続けている企業に対して贈られるものです。
昨年は米国のスターバックス社が受賞しています。
2023年9月12日に開催された受賞セレモニーにはNIPPON EXPRESS ホールディングス株式会社から常務執行役員の大槻秀史氏と経理部(ITS) 専任部長の伊藤友哉氏の2名が参加し、BlackLineの共同経営者であるOwen Ryan (以下Owen)より盾が贈呈されました。
セレモニーの中でOwenからの3つの質問について大槻氏は以下のように述べています。
質問1:「変革の旅、いわゆるプロジェクトITSについて」何を達成しようとしていたのか、教えてください。
大槻氏:プロジェクトITSでは、シンプルに3つのことに取り組みました。
1つ目、ITSのI… IFRS、日本会計基準からIFRS、国際会計基準への移行
2つ目、ITSのT…TAX、日本国内における連結納税制度の導入
3つ目、ITSのS… SAP S/4HANAによるグローバル経理システムの統一 です。
また、プロジェクトを進めるにあたって、3つの基本方針を設定しました。
「合理的に質を落とすが、スピードは落とさない」
「小さな成功体験を積み上げる」
「仕組みを変えることにより、企業文化を変える」
その目的は、NIPPON EXPRESSホールディングスの長期ビジョンの実現と、グローバルでの成長戦略を可能とする経営基盤の構築、そして企業文化の変革です。
質問2:貴社のデジタル変革は非常に複雑で、S/4 Hanaを補完するためにBlackLineが含まれていました。 この組み合わせでどのような価値を見いだしましたか?
大槻氏:当社のSAP S/4HANAの導入は「FIT TO STANDARD」を前提に、原則としてグループ標準として設定した要件からアドオン、スクラッチ開発しないこととしました。
そのため、SAPでカバーしきれない既存システムによる既存業務、あるいは効率化ツールとしてBlackLineを導入しました。
具体的には、「タスク管理」と「勘定照合」を先行的に日本はじめ数か国に導入しましたが、スピードを重視したプロジェクトにあって、クイックに、かつスモールに導入することができ、プロジェクトの進捗に大きく貢献しました。
質問3:NIPPON EXPRESSホールディングスは多くの点でパイオニアです。あなたは社内のプロセスに挑戦し、同時に他のアジアパシフィック企業の変革に意欲を与えてきました。最も誇りに思っていることは何ですか?
大槻氏:誇れることは3つあります。
1つ目は、IFRS、TAX、SAPとBlackLine の導入を4年間でやり遂げたこと。
2つ目は、我々のプロジェクトを様々なところで取り上げてもらったことから、古くて大きくて変わらないNIPPON EXPRESS グループが、最近大きく変わってきたと社外の多くの人に言われるようになったこと。
そして3つ目、これが最も誇れることですが、今回のプロジェクトメンバーが素晴らしかったこと、とくにSAPとBlackLine の導入チームについては、間違いなくアジアNO.1であり、おそらく世界NO.1のチームであったと確信しています。
今年で5回目となるBlackLineのグローバル・アワード・プログラム「Modern Accounting Award」は、従来の会計手法を変革し、現代的な会計手法(Modern Accounting)を導入した顧客に対して贈られるものです。
2023年度の受賞企業は以下の7社になります。
- The Accelerator: CVS Health社 米国を代表するヘルス・ソリューション企業である同社は、BlackLineを活用し、定型業務を自動化することで時間とコストを削減し、6名のフルタイム従業員を戦略的業務に集中させることで、年間300万ドルのコスト削減を実現しました。
- The Capitalizer: Barentz社 世界的なライフサイエンス原料販売会社である同社は、BlackLineを利用してデータとプロセスを統合し、決算プロセスをわずか3日に短縮するとともに、急速なグローバル展開をサポートするスケーラビリティを実現しました。
- The Closer: Kimberly-Clark社 多国籍のパーソナルケア製品メーカーである同社は、継続的な会計処理を導入することで、わずか4ヶ月で手入力の仕訳を30%削減し、自動認証を18%から70%に増加させました。
- The Modernizer: Premier Trailer Leasing 社 急成長の中、トレーラーリース・レンタル会社である同社は、複数のBlackLineソリューションを導入し、月末締めをプロアクティブで予測可能かつスケーラブルなプロセスに変革しました。
- The Pioneer: NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社 日本で初めてBlackLineの会社間取引管理モジュールの利用について検討を開始し、変革に向けたチャレンジを実施しています。
-The Transformer:SLB社 グローバルなテクノロジー企業である同社は、変革のビジョンを実行することで、BlackLine Financial Reporting Analyticsを導入し、月末クローズを削減、95%の自動照合率を達成し、貸借対照表の質を向上させました。
‐The Unifier : The Boeing Company社 このグローバルな航空宇宙企業は、複数のBlackLineソリューションを活用し、複雑な財務テクノロジー環境全体のデータ、プロセス、可視性を統合することで、財務組織のプロセスの合理化と自動化、エンタープライズリソースプランニングシステムの調和、キャパシティの拡大、コンプライアンス管理の強化を実現しました。