BlackLineユーザーグループ「BlackLine Japan User Group」が東京ユーザー会を開催
AI時代の経理変革とBlackLine活用の最前線をユーザーと共有
2026年9月11日、日本のBlackLineユーザーを対象としたコミュニティであるBlackLine Japan User Group(以下BJUG)の東京ユーザー会を開催しました。BJUGは、ユーザー企業同士が情報交換しながら学び合うコミュニティとして活動を続けており、今回も約100名の国内ユーザー様にご参加いただきました。今回は、楽天グループ株式会社様によるAI活用の先進事例をはじめ、元ユーザーの弊社社員による実践的なBlackLine活用術など、多彩なセッションをお届けしました。
近年、生成AIやAIエージェントの進化により、経理・財務部門を取り巻く環境は大きく変化しています。今回のユーザー会では、「AIと人が協働する未来の経理業務」について、実際の取り組み事例や今後の展望について活発な情報共有が行われました。
イベントは、弊社代表の宮﨑およびBJUG会長である黒柳 雅文様(大日本印刷株式会社 専務取締役)のご挨拶からスタートしました。日頃の業務では他社の経理財務担当者と交流する機会が限られるなか、同じ課題意識を持つ参加者同士が知見を共有できる貴重な場として、会場は開始直後から活気に包まれていました。本記事では、当日の様子をご紹介します。
楽天グループ株式会社様による事例講演「経理のAI Agent活用構想とPoC」
ユーザー事例セッションでは、楽天グループ株式会社様より、「経理業務へのAI Agent活用構想とPoC」をテーマにご講演いただきました。
講演では、
- AI Agentが経理業務の中心を担う未来像
- 実証実験(PoC)を通じた先進的な取り組み
- BlackLineタスク管理を活用した業務標準化
- Verity Prepareの検証事例
- AIと人が協働する新しい業務モデル
についてご紹介いただきました。
特に印象的だったのは、楽天グループ様が掲げる「5年度(2030年)までに現状の経理業務の9割をAIへ置き換える」という非常に高い目標設定と、それを実現するための強固な推進力です。AIによる代替を限界まで追求し、最終的に「ヒト意思決定と価値創造に注力する組織体制」を目指すというビジョンからは、未来の経理組織に向けた強い覚悟がうかがえました。
この大胆な目標を支えているのが、同社ならではの組織文化と変革マインドです。同社のある経理部署では、小さなチームを立ち上げ、年内に業務の6〜7割をAIへ代替することを目指し、全体フローを意識した検証を進め、一部の業務においてAIによる自動化に成功したと事例共有も披露していただきました。他部署への横展開も常に視野に入れており、組織全体の改革を進める圧倒的なスピード感と力強さを感じました。
また、実務的なアプローチとして「AIの精度はプロンプト次第であり、Blacklineのタスク管理に蓄積された業務情報こそが、まさに質の高いプロンプトのデータ基盤になる」という視点も非常に示唆に富むものでした。プロセスの標準化・可視化を進めることが、そのまま将来的なAI活用への強力なステップになるという具体事例は、参加された多くの皆様にとっても大きなヒントとなったのではないでしょうか。
「経理部門の目指す方向性(価値創造)は同じなのだと感じました。AIを使用した経理業務の拡大していく中で、一気に推し進めたい気持ちが先行してしまいがちですが、組織として分けて実証実験を進めていくという堅実な姿勢がとても印象的でした。」
ー参加者の声
元ユーザーが語る「BlackLineの効果的な活用方法」
続いて、弊社ソリューションアドバイザーの八木 俊彦より、「BlackLineの効果的な活用方法」をテーマにしたセッションをお届けしました
本セッションでは、テクセンドフォトマスク株式会社での実際の導入経験をもとに、
- 決算タスクの可視化
- 連結決算業務の内製化
- 監査対応工数の削減
- 財務諸表分析の効率化
- グローバル経理体制の強化
といった取り組みを紹介しました。
特に注目を集めたのは、BlackLineを「決算ナレッジデータベース」として活用する考え方です。経理部門だけでなく、監査人や関連部門、BPOパートナーなど、決算に関わるあらゆる情報を集約することで、将来的なAI活用にもつながる基盤づくりを進めている点が強調されました。
決算DXを単なる効率化で終わらせず、次世代の経理財務オペレーションへつなげる実践事例として、多くの参加者にとって参考となる内容でした。
BlackLine最新情報と活用Tipsのご紹介
後半のセッションでは、弊社より最新アップデートと活用Tipsをご紹介しました。
まず、カスタマーサクセスマネージャーの古江 圭一から、BlackLineの最新ロードマップや将来ビジョンについてご説明しました。近年、経理財務部門では人材不足や業務の高度化への対応が求められる中、BlackLineは「Accounting Operations Hub」として、人とAIが協働するオペレーションの実現を目指しています。今回のセッションでは、「エージェンティック・フィナンシャル・オペレーション(自律型経理財務業務)」構想や、経理・決算業務に特化したAIソリューション「Verity」の最新情報についてもご紹介しました。
続いて、アプリケーションサポートの樽田 光弘より、日々の運用に役立つ活用Tipsをご紹介しました。
セッションでは、
- BlackLineコミュニティ
- ナレッジベース記事(KBA)
- 製品ドキュメント
- AIチャットボット
- Trust.BlackLineサイト
など、BlackLineの活用をサポートする様々なリソースについて解説しました。よくあるお問い合わせやFAQも取り上げながら、ユーザーの皆様がよりスムーズにBlackLineを活用できるための実践的なノウハウを共有しました。
懇親会・ネットワーキング
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セッション終了後は懇親会を開催しました。会場では受付の時に選んでいたいだいた「名札バッジ」をきっかけに参加者同士の活発な情報交換が行われ、企業や業界の垣根を越えた交流が生まれていました。
「とても楽しい会ですね!初めて参加しました。楽天グループ様はレベルが違いますが(笑)、やることたくさん見つかって宿題がいっぱいです!」
ー参加者の声
BJUGの大きな魅力は、BlackLine活用に関する知見を共有できるだけでなく、同じ課題に向き合う経理財務の担当者同士がつながれることにあります。当日も会場の至るところでディスカッションの輪が広がり、大変盛況な時間となりました。
最後に
今回のBJUG東京ユーザー会では、AIを活用した未来の経理業務の姿から、すぐに実践できるBlackLine活用ノウハウまで、多岐にわたるテーマが共有されました。ご登壇いただいた楽天グループ株式会社様をはじめ、ご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
「BlackLine Treeに『入金消込残高ゼロ』と記入しました!」
今回、会場の一角に、BlackLineを通して実現したいことを自由に書いていただける「BlackLine Tree」パネルを設置していました。皆様がお帰りの頃にはたくさんの目標でいっぱいになり、皆様が多くの知見、刺激を得られたことを大変うれしく感じました。BJUGでは今後も、ユーザーの皆様同士が学び合い、交流できる場を提供してまいります。次回イベントでも、皆様とお会いできることを楽しみにしております。