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これから経理のDXで生産性向上を進めるなら知っておきたい落とし穴とは

このブログ記事をご覧の方の中にも、もしかすると私からメールやお電話を差し上げた方がいらっしゃるかもしれません。私はブラックラインのインサイドセールスとして、CFOから経理の実務に就かれている方まで日々多くのお客様と、今取り組まれている課題やBlackLineに関するご質問への回答を中心にお話をさせていただいております。

本日は他社が今どんなDXプロジェクトに取り組んでいるかについて触れながら、多忙な毎日を送る経理部門の皆様が抱える生産性向上における悩みの実態についてお話したいと思います。

  1. 経理部門DXの今 ―多くの企業で取り組まれていることー
  2. DXで疲弊が加速する?
  3. 生産性向上プロジェクトと実態のギャップ
  4. デジタル決算プラットフォーム

1.経理部門DXの今 ―多くの企業で取り組まれていることー

昨今、働き方改革やコロナ禍への対応でどの企業もあらゆるDXに取り組まれている中、今一番リソースをかけて取り組まれていることをお聞きすると、「請求書の電子化などペーパーレス」や「ERP/会計システムの刷新プロジェクト」というお声をよく聞きます。CFO協会が行った最新のサーベイ「経理部門のDX推進に向けた実態と課題」でも、経理部門全体において今取り組んでいるデジタル施策としてはペーパーレスがトップ、その次にRPAを活用した照合作業の自動化やERP/会計システムの更改があがっています。(図1参照)

図1 ※「経理部門のDX推進に向けた実態と課題」調査(2021年5月~6月実施 調査母数 513社)より

経理部門のDX推進に向けた実態と課題.png

2.DXで疲弊が加速する?

現在取り組まれているDXプロジェクトの進捗についてお客様とお話をすると、取引先からの請求書は紙で残っているためPDF化のための事務作業に一定の時間がかかっていたり、大規模なERP刷新プロジェクトで2-3年は優秀な人材のリソースがとられてしまい結果現場がひっ迫してしまうなど、DXによって経理業務に携わる人の「忙しさ」は変わっておらず、なかなか現時点では効果を感じられていない印象をうけます。従来より経理部門は、月末や四半期末など数字の締め作業に追われる決算期が休みなくやってくるため、常態的に高負荷な状態のところにERPのプロジェクトやRPAの自社開発などが立ち上がることでさらに疲弊が加速してしまうケースもあります。

3.生産性向上プロジェクトと実態のギャップ

事業は多様化し、法改正やグローバル化による新会計基準の導入など経理部門は様々な環境の変化に対応しながらも、働き方改革という名の下で進められる残業時間の削減というプレッシャーにさらされ生産性の向上を求められています。サーベイでは、生産性の向上に8割が悩まされており(図2)特に改善が必要と感じている業務として「単体決算」があげられています。(図3)

図2 ※「経理部門のDX推進に向けた実態と課題」調査(2021年5月~6月実施 調査母数 513社)より

パイチャート.png

図3 ※「経理部門のDX推進に向けた実態と課題」調査(2021年5月~6月実施 調査母数 513社)より

図3.png

現在のDXの取り組みの中で最も多いのが帳票や証票など各種ドキュメントの電子化で、決算業務もその恩恵を受けてはいるものの、単体の決算業務そのものにデジタルの手が差しのべられているかというと、そうではありません。勘定科目の残高の照合や明細の突合RPAが利用されたり、電子承認のワークフローが導入されたりと、一部業務ではデジタル化されてはいる企業もありますが、決算全体の進捗状況の確認、自分が担当している業務に関連する他のタスクの状況の確認、勘定残高を正しいと判断した根拠の提示、決算の各タスクの実行ログの記録や関連するデータやドキュメントの保管など、それぞれ用途ごとにメールやExcelやールを使った“手作業”が数多く残っているのが現状です。私はこの“手作業”で行われている業務のすべてを網羅し、決算業務全体の標準化や可能な限りの自動化を可能とするようなソリューションこそが生産性の向上に最も有効であり、今後のDXプロジェクトのリソースを確保し、プロジェクトを成功裏に進めるカギとなるのではと考えています。

4.デジタル決算プラットフォーム

皆さんは「デジタル決算プラットフォーム」と聞くとどのようなものを思い浮かべますか?多くの方はその具体的な内容までは想像がつかないのではないかと思います。それは、これまで決算業務に特化したソリューションが存在せず、各社がそれぞれの方法でなんとか決算を乗り越えてきたからです。BlackLineは、これまでデジタルが届かなかった経理・決算業務に特化したプラットフォームとして、世界中のベストプラクティスを元に業務の進捗管理から仕訳入力、明細の突合、監査対応など決算期に発生するあらゆる業務を一元的に実行できるように作られたソリューションです。

決算に関することはBlackLineをのぞけばすべてわかる、決算業務はBlackLineが自動でしてくれる、そんな未来に向けて取り組まれている企業様が続々と増えています。

<ライター>

Arai.jpgブラックライン株式会社
マーケティングチーム
インサイドセールス
新井 知沙

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