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BlackLineのVerity AIが記録から報告までのプロセス(Record to Report)の課題を解決する5つの方法

2025年9月、 BlackLine, Inc.(NASDAQ: BL)は、経理財務部門に組み込み型で監査可能なAIという新たなデジタルワークフォースを提供する包括的なAI機能スイート「Verity AI」の提供開始を発表しました(日本語のお知らせはこちら)。本ブログでは、Verity AIが記録から報告までのプロセス(Record to Report)の課題を解決する方法について、そのポイントを紹介します。

※以下のブログは、2025年11月23日にBlackLine本社が発行したBlackLine Blogの日本語翻訳版です。原文は、こちらからご覧いただけます。


今日のCFOは、前例のないリスクと機会が交差する地点で職務を遂行しています。その責務は、従来の経理財務の領域をはるかに超えて拡大しています。

経理人材の不足は周期的な傾向ではなく、構造的な現実です。近年、推定で30万人が経理財務の仕事から離れており、深刻な逼迫状態にあります。リアルタイムの予測に対する絶え間ないプレッシャーに直面しながら、全社的な財務戦略を成功裏に推進するには、Verity AIのような高度なツールの活用が不可欠となっています。

同時に、監査の複雑さも増しています。Audit Analyticsによると、上場企業の平均報酬は過去最高の約230万ドルに達し、前年比10%増となっています。これは規制当局による監視の強化と現代の事業運営の複雑さを反映しています。

このような環境下では、手作業と断片化されたシステムに依存する従来の記録から報告までのプロセス(以下、R2Rプロセス)はもはや持続可能ではありません。これらはアジリティ(俊敏性)を妨げるボトルネックとなり、経理人材を消耗させる原因となります。解決策は戦略的にテクノロジーへと軸足を移すこと、具体的にはR2RプロセスにおけるAIの導入にあります。

ガートナーの調査(※1)によると、現在58%の経理財務部門がAIを活用しており、他部門とのAI活用の差を縮め、戦略の転換を明確に示しています。

BlackLineはこの変革の最前線に立っています。私たちのAIを搭載したVerity™(※2)は、抽象的な概念ではなく、次世代の実用的で強力なエンジンであり、業務を自動化し、リスクを軽減し、経理財務部門を戦略的な価値の推進力へと変えるためのものです。これこそが、今日私たちが将来を見据えた経理オペレーションを実現する方法なのです。

※1:Gartner Survey Shows 58% of Finance Functions Using AI in 2024 (LONDON, Sept 11, 2024)
※2:Verity AI: BlackLine's trusted AI that makes you unstoppable.

Verity AIが大量かつ反復的な業務にどのように対応するか

経理財務部門の担当者は、戦略的な業務への集中を妨げる大量で付加価値の低い反復的なタスクに時間を奪われがちです。VerityのようなAIを活用した自動化は、この課題に直接対処し、手作業による負荷を大幅に削減することで、分析や例外管理に集中できる環境を創出します。この転換は人材の定着と業務効率化に不可欠です。

AIが勘定照合を自動的に行い、必要な文書を取得し、さらには差異説明の文案までを作成して、最終的に人間のレビューを待つだけの完全な照合結果を提示する様子を想像してみてください。

Verity Prepareは、エンド・ツー・エンドの照合プロセス全体を自動化し、手作業を大幅に削減して月次決算を加速させます。さらに、Verity Matchを含む当社の次世代のプロセス自動化は、取引明細の突合(Transaction Matching)における大量で高頻度の取引環境での照合精度を劇的に向上させるとともに、担当者とのやり取りから学習することで継続的にパフォーマンスを向上させることができます。

Verity SummarizeとVerity Narrateによる自動コンテンツ生成は、財務報告書の作成を効率化し、複雑な文書を数秒で要約することで、担当者は時間のかかる文書作成業務から解放されます。

その結果、経理財務部門の多くのリソースが、より付加価値の高い分析や問題解決、そしてビジネスに真の価値をもたらす戦略的な取組みに注力できるようになります。

AIはどのようにして財務リスクとコンプライアンスリスクを事前に軽減できるのか

規制当局による監視が強化され、財務取引が複雑化する現代において、財務リスクを事前に特定し、軽減する能力は極めて重要です。従来のR2Rプロセスでは、問題が事後的に明らかになることが多く、コストのかかる遅延や潜在的な虚偽記載のリスクを招いています。BlackLineのVerity AIは、このパラダイムを根本的に変革し、事前の分析とインテリジェントなリスク検知を実現します。

例えば、Verity Flagは、取引データを事前に分析し、問題が顕在化する前にどこで問題が発生する可能性が高いかを予測します。高リスクな取引を特定し、リスク要因を説明するとともに、是正のための実践的なガイダンスを提供することで、問題が重大な財務リスクに発展するのを防ぎます。

Verity Flagによって強化された仕訳リスク分析(Journals Risk Analyser:JRA)は、お客様の全仕訳データに対する比類のない可視性を提供し、AIを活用した異常検知によって主要な指標や不規則性を監視します。これにより、手動での仕訳入力に関連する潜在的なリスクを迅速に特定・対処し、監査上の懸念を先取りして回避するとともに、虚偽記載の可能性を低減します。このようなプロアクティブな姿勢は、継続的なコンプライアンスを確保し、財務報告の信頼性を強化します。

最後に、Verity Summarizeは当社の関係会社間取引管理ソリューションにも組み込まれており、規制および会計上のリスクと監査リスクを低減し、関係会社間ポジションの可視性向上を目的としたソリューションにおいて、さらなる効率化を実現します。

AIはどのようにして財務決算をより高い精度で加速させるのか

決算プロセスは、経理財務部門の効率性と正確性に大きく影響します。リアルタイムデータが求められる現代において、時間がかかりエラーが発生しやすい決算プロセスは、競争上の不利となります。決算プロセス向けのAIは、コアとなるタスクを自動化し、データソースからの整合性を確保することで、タイムラインを圧縮します。

Verity Matchは、データから学習し、より効果的な照合ルールを提案することで、大量かつ複雑なシナリオにおいてもほぼ完璧な照合率を実現します。これは、効率を向上させるだけでなく、取引照合の正確性も高めます。

BlackLineは、AIを活用した自動化とインテリジェンスをコアとなるR2Rプロセスに直接組み込むことで、ボトルネックを解消し、手作業を最小限に抑え、決算をより迅速かつ高い信頼性で完了させるとともに、検証済みのデータを下流プロセスへ確実につなげます。

AIはどのようにして財務データを戦略的で実用的なインサイトに変えることができるのか

現代のCFOにとって究極の使命は事業戦略を導くことです。これには、生の財務データを将来を見据えた行動につながるインテリジェンスに変えることが求められます。AIはこれを現実のものにする分析能力を提供し、経理財務部門を過去を記録するスコアキーパーから未来志向の戦略的パートナーへと進化させることができます。

Verity Insightsは、担当者が単なるデータ検索を超え、自然言語クエリを通じて数字の裏にあるストーリーを探求することを可能にします。専門的な技術スキルを必要とすることなく、複雑で分析的な質問をし、トレンドを調査し、オンデマンドで分析を実行できるため、かつてない速さでインサイトにアクセスすることができます。

Verity Fluxは、勘定科目の差異を自動的に集約し、手作業による膨大な調査時間を排除し、数値の背後にある「なぜ(Why)理由」を数秒で提供します。

さらに、Verity Assistは、複雑なワークフローの質問に対して即座に回答を提供し、ユーザーがステータス更新やガイダンスを即座に入手できるようにします。これらの機能により、チームは深く実用的な知見を基に、より賢明で先を見据えたビジネス判断を推進でき、生の財務データを強力な戦略的資産へと変えることができます。

AIはどのようにして監査可能な信頼と統制の基盤を構築するのか

経理財務部門においてAIの導入はもはや必要不可欠と言えますが、それは信頼と統制の基盤の上に構築されなければなりません。CFOにとって、「ブラックボックス」のAIは論外です。BlackLineはこの原則を中核に据えてVerity AIを設計しています。

信頼できるAIに対する当社のコミットメントは、AIマネジメントシステムに対するISO 42001認証(※)によって証明されています。この厳格な規格は、BlackLineの堅牢なガバナンスフレームワークと、Studio360プラットフォームに組み込まれた「AI統制レイヤー(Control Layer for AI)」を検証するものであり、当社のAIが倫理、透明性、説明責任の最高水準で開発および管理されていることを保証します。

BlackLine内でのAIを活用したすべてのアクションは監査可能であり、企業がAIモデルを安全に運用するために必要とする検証可能な基盤を提供します。

当社のデュアル・ガバナンス・モデルにより、VeraのようなAIエージェントが複雑なワークフローを編成し、作業をレビューする一方で、ユーザー(人)が最終的な権限と監視を保持することが保証されます。この統合された統制環境によって経理財務部門は、あらゆる行動が確立されたポリシーに準拠し、コンプライアンスを完全に検証できることを確信した上で、AIの変革力を自信を持って活用することを可能にします。

BlackLineが提供するAIは「ブラックボックス」ではなく、経理財務オペレーションにおける透明性が高く、制御可能で信頼できるパートナーなのです。

信頼できる経理財務AIのための国際規格:ISO42001

AIを活用したR2Rプロセスへ、次のステップを踏み出しましょう

CFOが直面する課題は重大ですが、同時に大きな機会も存在します。先進的な経理財務部門はもはやAIの利点について議論しておらず、最も差し迫った戦略的課題を解決するために積極的にAIを活用しています。BlackLine Verityがあれば、R2RプロセスにおけるAIは未来の約束ではなく、効率性、統制、戦略的な洞察において定量化可能な成果をもたらす現実なのです。

今すぐ行動を起こす時です。BlackLineのVerity AIがお客様のR2Rプロセスをいかに強化するか、ぜひ弊社にお問い合わせください。そして、手に入れることが可能な「AIの現実」をご覧ください。

<原文ライター>
Ali Steinman
Senior Product Marketing Manager, BlackLine

<翻訳>
yakata.jpgブラックライン株式会社
ファイナンシャルエキスパート
屋形 俊哉

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