BLACKLINE

ブログ

ホーム > ブログ > BlackLineを活用し、新会計基準と新システムへの移行プロジェクトをスムーズに実現したチューリッヒ・ノースアメリカ

BlackLineを活用し、新会計基準と新システムへの移行プロジェクトをスムーズに実現したチューリッヒ・ノースアメリカ

経理 事例

新しいERPプラットフォームへの移行は、多くの企業において、重要なプロジェクトと認識されています。また、移行プロジェクトの期間中においても、決算業務の遂行とコンプライアンスを維持する必要があり、効率性を高めることがコストを管理するための要因となります。新会計基準のような新しい規制の変更に直面している組織にとってはなおさらのことです。今回は、新しい会計ルールへの適用と新システムへの移行をいかに短期間で実現するのか、グローバルでBlackLineを導入しているチューリッヒの事例をもとにご紹介します。

SAP S/4HANAの移行に合わせてBlackLineを最大活用したチューリッヒ

  1. 時間内・予算内で、S/4HANAへの移行を完了
  2. 勘定照合プロセスを98%自動化し、大幅に工数を削減
  3. レガシーシステム(ECC)と新システム(S/4 HANA)間のデータの照合を自動化し、データ移行の透明性と省力化を実現
  4. ビジネスや環境の変化に対応可能な経理業務の基盤を構築

チューリッヒは、企業および個人向けに保険ソリューションとサービスを提供し、顧客は農業から建設まで幅広い業界をカバーしており、フォーチュン500社の90%以上の企業が含まれています。
IFRS(国際会計基準、International Financial Reporting Standards)を導入している保険会社は、2023年1月までに保険契約に関する新しい国際財務報告基準であるIFRS17を採用しなければなりません。チューリッヒは、IFRS17への移行と準備期間中に並行して複数の元帳での報告を行う必要があり、あわせて、レガシーのSAP環境(ECC)からSAP S/4HANAへの移行を決定しました。
BlackLineを導入する前は、勘定照合作業は非常に煩雑なプロセスでした。2011年の初期導入時にBlackLineを選択した主な理由は、勘定照合だけでなく、決算管理プロセス全体の可視化・効率化やコンプライアンスの強化についても強化できる唯一のソリューションである点でした。
BlackLineは、チューリッヒにとってすでに信頼性が高く、ユーザーフレンドリーで使いやすいソリューションとなっていたので、プロジェクト・チームは、他のユースケースと合わせて、ERP移行をサポートするためにBlackLineの機能を使用することを決定しました。

それでは、BlackLineをチューリッヒが活用することで、どのような効果があったのでしょうか?
4つの主なポイントをご紹介したいと思います。

1. 時間内・予算内で、S/4HANAへの移行を完了

BlackLineの活用により、プロジェクトの業務メンバーの工数を確保し、当初予定していた2年間で、円滑なS/4 HANAへの移行を完了しました。チューリッヒのDirector of Finance System and Operational ChangeであるDouglas Tramp氏は、「SAP ECCから、SAP S/4HANAへの移行プロジェクトを当初の計画通りのスケジュールと予算で完了することができました。S/4HANAに移行する前にBlackLineを導入することを強くお勧めします。BlackLineを事前に活用し、決算業務の自動化を進めることによって、プロジェクトメンバーの工数を確保することができ、また、元帳データの移行時の数値検証等も、マニュアル作業を自動化し、効率的に実施ことができました。」と語っています。

2. 勘定照合プロセスを98%自動化し、大幅に工数を削減

チューリッヒでは、2011年から、決算を管理するために地域の要件に対応しながら BlackLineを利用しており、内部統制の強化と決算業務の可視化を推進していましたが、IFRS17への制度移行に伴い、複数のGAAPに対応する元帳を管理する業務を追加する必要に迫られました。この作業が追加されることで、170の事業体での毎月の勘定照合の作業ボリュームは160%増加してしまう試算となりましたが、BlackLineの勘定照合機能を利用し、98%の勘定照合プロセスを自動化し、マニュアル作業の増加を食い止め、増員を行わずに業務を遂行しています。

3. レガシーシステム(ECC)と新システム(S/4 HANA)間のデータの照合を自動化し、データ移行の透明性と省力化を実現

SAP S/4HANAや新しいシステムに移行する際の重要な課題のひとつは、データの一貫性と過去履歴を維持することです。移行前の期間のデータをBlackLine上で保管し、コントロールセンターとして機能させることで、チューリッヒでは、口座番号やその他のマスターデータが変更された場合でも、過去のすべての履歴情報に瞬時にアクセスできます。このアクセスの容易性は、SAP S/4HANAへの移行時にも、マニュアルでの照合作業や手戻りを削減し、コンプライアンスを維持する上で重要な役割を果たしました。

4. ビジネスや環境の変化に対応可能な経理業務の基盤を構築

BlackLineは、ビジネスや環境の変化の激しい時代に業務の信頼性と継続性を保つ基盤となりました。コロナ禍での決算を、決算業務に関連するメンバーが協業しながら、100%リモートの環境で予定日に遅延することなく完了しました。

チューリッヒのBlackLineによる経理業務のデジタル・トランスフォーメーションの道のりは現在も継続しており、明細データの照合を自動化・効率化するためのマッチングのプロジェクトが進行中です。

<ライター>

suzuki.jpgブラックライン株式会社
ソリューション・コンサルタント
鈴木 珠子