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次世代の決算早期化プロジェクトが目指すべきゴールとは

とあるお客様のお話「納得いかない!?」

ブラックラインのあるお客様の話です。その方は財務部門での経験が長く、銀行CMSのグループへの導入など財務部門の業務改革にも取り組まれた方で、組織変更によって経理領域も担当することになったときに決算期の経理メンバーの状況を見て、「決算自体は終わったことをまとめるだけなのにそれが長時間の業務であることが納得いかない」と思われたそうです。

経理部門の人間にとって期末決算は一年で最も重要なイベントで、約一か月の間、気の抜けない日々が続き、過去には毎週の休日出勤も当たり前という会社も多かったと思います。

下図は3月末決算で4月末に開示している会社の決算スケジュールのイメージで、経理の人にとっては「これでも結構タイトなスケジュール」という方も少なくないと思いますが、こうやって視覚化すると経理以外の方が「終わったことをまとめるだけなのに、なぜこの長さ必要なの?」と思われるのは無理のないことかもしれません。

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これまでの決算早期化への取組み

もちろん経理の方も決算の現状を是としているわけではありません。決算の早期化は永遠の課題です。

今では決算開示の日程を同業他社と競うような風潮はずいぶんなくなってきたように思いますが、経営情報を少しでも早く経営に届けるために、様々な努力が継続して行われています。また、会計システムの機能の向上や、周辺システムとのデータ連携の領域での技術の進化、OCRやRPAなどデータ入力の効率化などのテクノロジーの進歩もありました。

それでも、決算月の経理の方は多忙を極める状況は今も昔も変わりありません。

それは上述したようなテクノロジーの進歩の多くは、この決算期に入る前の言わば決算の前工程の迅速化に大きく寄与したのに対し、この決算期間中(決算の後工程)に行われる様々なタスクの多くは、従来と変わりなく手作業によって進められ、さらに近年の会計基準の変化への対応やガバナンスの強化、M&Aにおける経理PMIなど、決算の手続きやルールがより複雑化しているという現状があります。

経理の本来の価値

期末の決算業務ではExcelや紙のファイルの取りまとめや検証、勘定残高の照合や調整、仕訳の入力、会社間取引の照合などに膨大な時間が費やされています。それは決算数値の正当性を担保するために重要なステップです。

経理の人たちはこれらの膨大な作業をこなしながら、各勘定科目の数値の妥当性、経理処理の妥当性を判断し、増減分析、ギャップ分析、要因調査ならびに修正、評価を行う必要があります。また、近年の会計基準の国際化の流れの中では、単に取引を記帳し、分類・集計するだけでは導くことのできない様々な決算固有の情報が求められています。

決算数値を固めるための膨大な作業と決算数値に対する様々な評価・分析。どちらが経理の専門性が活きる領域かは明らかです。

BlackLineの狙い

BlackLineは決算プロセスのデジタル化のためのソリューションです。決算に携わる人が、その人が持つ専門性を十二分に発揮し、経理部門が持つ経営への貢献のポテンシャルの最大化を支援することを狙いとしています。

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決算プロセスのデジタル化による「決算の早期化」の効果は、開示日程の早期化だけでなく、決算期間中のワークが決算数値を固める作業から決算数値を活かす業務にシフトすることで、決算業務の付加価値が向上し、ひいては従業員のエンゲージメントの向上にもつながることと考えます。

そして、企業経理の根幹である「決算」が、時間に追われながら大量のタスクをこなす修行のような場から、決算のルールや手続きを習得しながら創造性を発揮できる成長の場へとシフトすることができれば、その会社の「経理」はとても魅力的なものになるに違いありません。

そのお手伝いを、ぜひ、私どもブラックラインにさせていただきたいと願っています。

弊社では月に1度の製品の詳細を解説するオンラインセミナーを定期開催中です。
今後のイベントについてはこちらをご覧くださいませ。
https://www.blackline.jp/event/

最後に

本ブログに関連いたしまして、BlackLineを導入し、月次決算を15営業日から7営業日に短縮することを目指した
カプコン様の導入事例をご紹介いたします。
・財務経理部門が策定した変革のシナリオ
・どのような経緯でBlackLineの導入を決定したのか?
・監査にも耐える唯一の解決策と判断されたBlackLineのポイントとは?
など、財務経理部部長湯川様にお伺いした内容を公開しておりますので、ぜひご覧くださいませ。

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<ライター>

yakata.jpgブラックライン株式会社
ファイナンシャルエキスパート
屋形 俊哉

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