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競争力のある経理部 ~オペレーショナルエクセレンスを磨く~|ブログ

トレンド経理

働き手の主体性と熱意を伸ばし競争力ある組織へ

今年の元旦の日経新聞の特集記事『<展望 2021>やる気刺激「働きがい改革」』(※)の記事の中で、「ジョブ型雇用」の採用に踏み切る企業とその背景について紹介されています。従来のメンバーシップ型雇用は企業側が柔軟な人材戦略を組みやすいなどのメリットはありながらも、働き手の主体性が損なわれ熱意を失う人も少ないという側面もあるという点が指摘されていました。そして今後、日本企業がグローバルでの競争に勝ち抜くには高い意欲を持った専門人材の獲得が必須で、そのために働き手の主体性や熱意も重要視した取組みをしている企業の事例がいくつか紹介されていました。そこで、皆様の企業の経理部門において意欲ある専門人材を獲得(育成と外部採用)し、企業の競争力を高める上での重要なポイントについて、本ブログで考察してみたいと思います。

※ 日経新聞電子版 12月30日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ043V20U0A201C2000000

オペレーショナルエクセレンスな組織は人材獲得にも強い?!

「オペレーショナルエクセレンス」という言葉は馴染みの薄い言葉かもしれませんが、これはマイケル・トレーシーとフレッド・ウィアセーマというUSの経営コンサルタントによる著書『ナンバーワン企業の法則 – 勝者が選んだポジショニング』の中で優良企業の価値基準として3つ挙げている中のひとつで、「業務改善プロセスが現場に定着し、業務オペレーションが磨きあげられ、競争上の優位性にまでなっている状態のことを言う(ウィキペディア)」とあります。

なぜ、突然こんな言葉を引用したかと言いますと、「高い意欲を持った経理の専門人材」を獲得しようと思ったとき、オペレーショナルエクセレンスを実現している、あるいは実現しようと取り組んでいる経理部は、社内の他部門や社外から見て、そこで働いてみたいと思う人が多いのではないかと考えたからです。そして、そんな経理部で仕事をしている人は経営への貢献をより強く感じることができ、経理の専門人材としての市場価値もきっと高いに違いないと。

日本企業のオペレーショナルエクセレンス

日本企業でオペレーショナルエクセレンスというと、私は真っ先にトヨタ自動車の「カイゼン」を思い浮かべます。トヨタ式カイゼンではあるべき姿を3つ設定し、レベル1が「標準がある」、レベル2が「標準通りにできる」、レベル3は「常に標準が進化している」としています。このレベル3の状態はトヨタ自動車の競争力の源泉のひとつであり、それはオペレーショナルエクセレンスの定義に通じるところです。そして、製造現場で生まれたトヨタ式カイゼンは、今やサービス業の現場や間接部門など、幅広い業種や分野に適用されています。

決算業務のオペレーショナルエクセレンスとは

そこで、決算業務のオペレーショナルエクセレンスに貢献する決算プラットフォーム、BlackLineのお役立ちポイントについて、トヨタ式カイゼンの3つのレベルごとに当てはめて考えてみました。

レベル1:標準がある

自社の決算プロセスをBlackLine上に定義。Excelと違って海外現法も含めた共有が容易。
BlackLineがこれまでのプロジェクトで学んだ標準化の知恵(テンプレート)もそこにはあります。

レベル2:標準通りにできる

BlackLine上に定義した自社の標準プロセスに沿って決算を実行。異常値の判断基準もシステムに登録。処理漏れや見落としを防ぎ、進捗状況の可視化と自動化されたタスクによってムダなアクションやムダな待ち時間も解消されます。また、グループ各社が共通の決算プラットフォームを利用することで、システムを通じたグループ会社間のコミュニケーションが促進されます。

レベル3:標準が進化している

BlackLine上で管理される業務のログや関連データを使って決算プロセスを評価する。
標準を進化させるには改善活動の継続が重要であり、継続には個々人のモチベーションの維持が欠かせません。改善が目に見えると人はうれしく感じ、改善を評価されるとさらにうれしく感じます。標準プロセス(モノサシ)とログ(評価対象)のデジタル化は、改善の成果の計測を容易にし、評価の透明性(公平公正)を担保します。反省すべきところは次回決算に活かし、評価すべきところはしっかりと評価することが、改善のサイクルを継続する上で大切なポイントです。

採用市場からの注目度も競争力も高い組織を目指して

オペレーショナルエクセレンスの実現は容易ではありませんが、それを目指し、実現に向けた実行性のあるプランとアクションがあれば、それだけでも社内外からの注目は高まり、経理部員の自分の仕事の将来に対する期待も高まるはずです。
新型コロナウィルス拡大の影響でいろいろな制限や変化が起こっていますが、私も冒頭引用記事にある「人生の成功に必要な要素」の統計にあやかり、人とのつながりを大事にし、変化を喜んで享受し、競争力のある経理部の実現の後押し(=仕事)に一生懸命取り組みたいと思います。

<ライター>

yakata.jpgブラックライン株式会社
ファイナンシャルエキスパート
屋形 俊哉